脂漏性皮膚炎はニキビと症状が似ていて、どちらも顎にできやすい炎症です。もし顎に赤い斑点ができたらそれがニキビなのか脂漏性皮膚炎なのか、見分ける方法は赤い斑点のでき方です。
ニキビの場合、赤い斑点が顎にできても1つか2つです。広範囲に広がる事はなく、赤みは斑点のみに現れます。
脂漏性皮膚炎の場合、顎にできた斑点は広範囲に広がります。唇の下から顎にかけてだったり、鼻と顎が赤くなる、湿疹ができるなどが症状です。しかも脂漏性皮膚炎は広がる場合があり、首やこめかみなど他の箇所に同じような症状が現れます。ニキビも増える事はありますが、ポツポツと斑点のみが増えて一度には増えません。脂漏性皮膚炎は、ぼんやりと赤みの範囲が増えやすいです。
治療法も、脂漏性皮膚炎とニキビでは違います。脂漏性皮膚炎もニキビも皮脂を適度に除去し、分泌を減らしていきますが脂漏性皮膚炎はマラセチア菌に効果が高い塗り薬を利用し、ニキビはアクネ菌に効果がある薬を塗ります。
そのため、ニキビ用スキンケアでは脂漏性皮膚炎を十分に防ぐ事はできませんし、脂漏性皮膚炎の薬ではニキビに不十分です。
顎にできた赤みが脂漏性皮膚炎かニキビか迷ったら、どんな風に赤みが広がってるのか観察しましょう。
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