脂漏性皮膚炎が頭にできると、地肌環境が悪くなります。そして、それが原因で男性も女性も薄毛のリスクが高まってしまうのです。
なぜなら、脂漏性皮膚炎はマラセチア菌が皮脂を分解し、刺激が強い脂肪酸を作ってしまうからです。紫外線などの刺激が強いものを肌にあてると皮膚が剥がれるように、マラセチアが作った脂肪酸は肌をターンオーバーへと導きます。ターンオーバーと聞けば聞こえは良いのですが、マラセチア菌はターンオーバーを早めてしまいます。まだ剥がれるべきではない皮膚が剥がれ、フケになります。そして、その下から成長しきってない地肌が露出し、弱くもろい肌を土台として髪の毛は伸びていかなければいけません。そうなると想像付くように、髪の毛は十分に成長できずに抜けてしまいます。結果、髪の毛が短くなる現象から髪の毛が生えるのが追いつかなくなり、薄毛になってしまうのです。
また、頭皮は髪の毛が生えている毛穴同士が密着しています。その合間を縫うように皮脂腺があり、マラセチア菌が繁殖しています。もし毛穴に皮脂やマラセチア菌が入り込んでしまうと髪の毛の成長を妨げてしまうため、これも薄毛の原因となってしまいます。
薄毛対策ならば育毛剤を使えば良いのではないかと考えるかもしれませんが、脂漏性皮膚炎ならば育毛剤はむやみに使うのは危険です。脂漏性皮膚炎は「炎」とあるように炎症を起こしてるため、できるなら極力、なにも肌に付けない方が良いからです。炎症が収まってから育毛剤を使うのが安全です。(一部の育毛剤は肌に負担をかけず、炎症を抑える効果があるものもあります。)
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